2006年 09月 26日
1月の新宿、5月の山中湖と、2つのハーフマラソンに申し込んだのに走れなかった私が、ついに初ハーフを完走してきました。ここまで長かった。けど、練習で30kmまで走れるようになってから大会に出たことは結果的に良かったかなと思ってます。 コースの高低マップはこんな感じで、前半6kmがひたすら上り、その後10km下って、最後に5km上る。前日、タクシーの運転手さんや地元のビール園の社長さんにコースの様子を聞くと、山道だよー、坂きついよー、と散々脅され、制限時間3時間の意味を初めて理解した。初心者向けの大会なのかと思ってたら、途中未舗装道路もある登山コースだったのだ。この時点でかなりブルーになった。 当日は秋晴れの空が広がった。天気予報では予想最高気温23℃(だったかな?)。なのに会場に着くと放送では既に現在の気温23℃と言っているではないか!これじゃあ私たちがゴールする12時過ぎには一体何度になってるんだろう?渋々スタート地点に立つと、前半は太陽に向かって走ることになることを知る。思わず「帰りたい。」を連呼してしまった。 ■スタート~1km かなり後ろ向きな気持ちのままスタート。トボトボと走り出す。目標ラップは1km7分。1km地点で時計を見ると6分10秒。あれ?練習のときよりも30秒くらい速いじゃないかー。焦って速度を落とす。 ■1km~3km 河原の未舗装道路に差し掛かる。未舗装とはいえ、砂利で固めてあるのでたいして走りづらさは感じなかった。この辺は楽勝。 ■3km~6km 砂利道が終わるといよいよ本格的な上り坂が始まる。といっても山道というほどではなく、緩やかな上り坂という程度。想像では延々と急勾配の上り坂が4kmくらい続くと思っていたのでちょっとホッとする。でも4km辺りからは急カーブがいくつか続くきつい上り坂だった。 坂自体はなんとかやり過ごしていたのだが、ここで問題発生!最初の頃から左目から涙がでるなあ、と感じてはいたのだが、何かの花粉を察知して目がゴロゴロしてきている。ついつい手で触ったら、手にも花粉が付いていたらしく、猛烈に痒くなってきた。下瞼が腫れてきて視野がどんどん狭くなる。うー、春先から初夏にかけて何度も悩まされたアレルギー症状勃発だ。いつもならすぐに家に逃げ帰るけど、レースはまだ始まったばかりだよ~、と猛烈に落ち込む。どんなに醜い顔になってもゴールを目指さなくては…。5km手前の給水所でテーブルの前にうずくまり、給水もそこそこに手を洗い、さらに目玉をジャブジャブと洗っておく。情けない~。 その後も沈んだ気持ちで坂道をトボトボと上る。4km~6kmのラップは7分台だった。 ■6km~11km 6kmの標識を過ぎた辺りで、コースガイドのおじさんが「上りはここまでですよー。」と教えてくれる。え?そうなの?なんだかあっという間だったなー、と俄然元気が出てきた。ここからは10kmひたすら下ればいいのだ!相変わらず自分の下瞼が見えているけど、目のかゆみは治まってきたみたい。 下りが始まると、コースの景色がガラッと変わった。最初の2kmは杉林を抜ける林道。雪の重みでたわんだ杉の木の幹が連なる様子を見ながら涼しげな木陰をタッタカ下っていくのは爽快!なんだか調子が出てきたぞー。 続いて黄金色の稲穂が揺れる田んぼエリアに突入。途中忘れられない風景に出会う。農家のおばあさんが庭先で何かをむしろに広げて干していた。おばあさんが座っているそばに植えてあったコスモスがこの世のものとは思えない美しさだったのだ。走っていることを忘れ、その美しさに心を奪われてしまう。 青い空が広がり、稲穂の上をさわやかな風が吹き抜けていく。遠くには緑の山がなだらかに連なっている。うおー、なんて美しい景色なんだー、と心の中で絶叫!この辺りは走っていた感覚が全然なくて、目の前を流れては消えていく風景にただただ見とれていたような感覚しか残っていない。自分がトトロかネコバスにでもなって田んぼの上を疾走しているような気分だった。(昨日、美容院でこの話をしたら、なんでめいじゃなくてネコバスなのー?と笑われた。それもそうだな。) ■11km~12km スタート直後に通った川沿いのエリアに戻ってきた。ここからスタート地点の競技場を通り越して温泉街へと向かう。 ■12km~15km 商店や町の人たちの応援が増えてきた。私くらいのタイムになると、ランナーも減ってきてパラパラと走っている感じなので、応援の人と全員目があってしまう感じ。「お姉さんがんばってー。」なんていわれると思わず「ありがとー。」と答えてしまう。この辺は自分もそれなりに余裕があったので、「ありがとー。」を連呼しながら走っていた。 ■15~16km そろそろ折り返しす頃だよなー?と思うのだが、なかなか折り返し地点に着かない。多分この辺からちょっと疲れてきていたんだと思う。 ■16~18km いよいよ最後の上り。前半の山道ばかりが気になっていたけど、この辺りも負けずに急勾配だった。脚が重くなってきた。 ■18km~19km もう脚が動かない。ウエストポーチからアミノゼリーを取り出そうとしたけど、両手にペットボトルとタオルを持っているものだから、うまく取り出せない。取り出せてもキャップが外せないか…。と何もかもが面倒になってしまう。でも、残りのパワーで残り3kmも走れるか不安になり、ハチミツを取り出して無理やり吸い込んでみる。 ■19km~21km ハチミツパワーの効き目が現れないまま、ヨロヨロと人もまばらなコースをゴールの運動場を目指してひた走る。やっと運動場に入ると少しは元気が出そうなもんだが、ぜんぜんダメだ~。 ■21km~ゴール 21kmを越えたらやっと元気が出た(笑)。よーし、ラストスパートだー!とスピードアップしようとしたら、おじさんにピューっと抜かされてしまった。なんか悔しい~。おじさんには追いつけなかったけど、ゴール手前でお姉さん1人を抜かして1つ順位を上げてゴール! 少し前にゴールしていた仲間のiさんと健闘をたたえあいつつ、最後の給水に群がる。冷たい水を何杯か飲んだところで、「お待たせしました、アクエリアスでーす。」の声。さらにゴクゴクと飲んで終了。お疲れ様でした! そのままひとしきり物販を冷やかし、荷物を受け取って、一度も座らずに梅干やらプリッツをボリボリ食べながら、完走記念の新米1kgをぶら下げて宿まで戻った私たち。今思うとなんだか走り終わった後も元気だったなー。朝の3杯飯が効いたのかな? ■総括 上り坂は確かにきつかったけど、今思うとそれほどでもなかったような気もする。それよりも、田園風景の中、坂道を駆け下りた気持ちよさが忘れられない。応援も暖かかったし、景品の米も嬉しかった。1ヵ月後にこの倍の距離を走れるのかは甚だ疑問だが、ハーフなら楽しめるところまできている自分を発見できたことは収穫だった。 補給や前日からの食事計画についてはちょっと失敗だったけど、この反省点は次に活きると思う。NYCMに向けて、いろんな意味で良い経験になりました。 正直、最近忙しさもあって走ることが苦痛になりかけていて、NYCMが早く終わってしまえばいいのに、と鬱々としていたけど、来年も走りたい、と自然に思えたことが一番良かったことかな、と思っています。
by fumiko212run
| 2006-09-26 22:04
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